イラストレーターに描いて欲しいイメージを伝えるコツ

仕事をしている女性のイラスト

イラストレーターにお仕事を頼むとき、描いて欲しいイメージを伝えるのってなかなか難しいですよね。
私は外注する側、受注する側、両方の立場に立ったことがある経験からイメージを伝えるときのコツをお伝えしようと思います!

コンセプトやイラストで何を表現したいのかを伝える


描いて欲しいイラストは何をイラストで表現したいのか、伝えたいのか、

ターゲット層、コンセプトなどを具体的に最初に伝えておくといいかと思います。

どんなイラストがいいか決まっていない場合でも、その点がわかれば適切なイラストを提案しやすくなります。

 

<例>

  • 10〜20代の若い女性をターゲットに、楽しく読めるような書籍にしたいので、それに合うイラストのカットで
  • 60代〜のシニアの女性だけど、おばあさん過ぎない素敵な大人の女性でおしゃれなテイストで、体の不調が改善するということをイラストで表現したい
  • 30〜40代の女性をターゲットに、高級感のあるブランドイメージを表現したい
  • 20代のお客様に送る誕生日DMで、日頃の感謝が伝わるように、お花のイラストで華やかなイメージにしたい

などなど…。

具体的に描いて欲しいシーンがある場合は、最初に言葉か写真やイラストなどでシーンの説明を


文章の説明カットなど具体的に描いて欲しいイラストのシーンがある場合は、

ターゲットやコンセプトに合わせて掲載する記事や、シーンの説明テキストや簡単なラフ(棒人間でもいいような感じ)、

参考画像を伝えるといいと思います。

機械や特殊なモチーフなど、正確に描いて欲しいものがある場合は、そのアイテムの形がわかる資料をつけることも忘れずに!

過去作品から似ているイメージを選ぶ


イメージを伝える上で他に簡単な方法として、そのイラストレーターの過去作品から近いイメージを選んで伝えるといいと思います。

イラストレーターにお仕事を頼む時って、きっとその人のWEBサイトだったり、ファイルなどポートフォリオを見て選んでいますよね。
その過去の作品の中から、描いて欲しいイメージや雰囲気が似ているものを見せて指示してあげると伝わりやすいです。
「この線画のタッチのイメージで、色味もこの雰囲気に似たパステル調で、描き混み具合もこんなイメージで…」みたいな感じで、
具体的にイラストのどの部分を参考にしてほしいのか、言葉も一緒に伝えるとよりイメージを共有しやすくなると思います。

イメージに近い画像など資料を見せる


過去作品からちょうどいいイメージがない場合は、別のイラストや写真でイメージを伝えます。

その場合も、そのイラストや写真のどの部分のイメージを参考にして欲しいのかを言葉で説明することが大事です。

シャープな感じなのか、色味の話なのか、描くものの形なのか、など…。

人によって注目するポイントは違うので、しっかりどこを参考にするのかを伝えることがイメージを共有するコツです。

●そのまま描いて!は注意が必要

ただし、「タッチやテイスト、アングルそのまま描いて欲しい!」というのは注意が必要です。

ネットや書籍などで探した資料の場合は、そのイラストや写真には作者に著作権があります。

そのまま似せて描いてしまうと、著作権侵害になってしまいます!!!

写真もその上からトレースして描くなどもできません。

なので私の場合はそのままではなく、少しアングルやアレンジを変えて描くなどの対応をさせていただいております。

どうしてもその写真をそのまま描いて欲しい場合はその写真の著作者に連絡して許可がとれれば大丈夫です。

ストックフォトサービス大手のアマナイメージズさんのサイトでも、そのことについて説明されているので、

よかったら参考にしてみてください。アマナさんの画像だったら、このアートリファレンスサービスを利用すればいいみたいです。

→アマナイメージズ アートリファレンスサービス

●自分で写真を撮るのがおすすめ

ネットで検索して用意した写真なので、著作権の許諾をとるのが大変!という場合は自分で写真を撮ってしまうのがオススメです。
自分で撮ったものなので、著作権侵害の心配はなくなります!特に正確に描いて欲しい特殊なアイテムがある場合などオススメ。
私も見ないと描けない人物のポーズなどがあった時は、自分でそのポーズをして写真を自撮りして、それを参考にして描いています。

実際のデザインを見せる


イラストをいれる媒体のデザインができている場合は、デザインを事前に見せておきましょう。

デザインを見せておけば見せたい雰囲気やイメージが伝わり、そのデザインに合うようにイラストを描くことがでるのでオススメです。

まとめ コンセプトや表現したいことを資料とともに伝えることが大事


描いて欲しいものを伝えるコツは、

表現したいモノのコンセプトを伝えること、

写真などの資料を用意してどの部分を参考にしたいのかをしっかり説明するとことが大事なポイントだと思います。
写真などの資料は、今はネットなどでイメージを探しやすいですし、

用意しておくとイラストレーターが資料を探す時間がなくなるので、納期の短縮にもつながります。

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

 

最後に、、、

私は、お客さまの頭の中のイメージや伝えたいことを上手く理解してそれを表現して商品やサービスの魅力を伝えることが

このお仕事の一番難しく、大事なことだと思っています。

せっかく用意していただいた資料なので、ヒアリングしていく中でしっかり読み取っていき、

イラストレーターとしてお客さまが満足していただける仕上がりを目指していきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします!!