いつの間にやらイラストレーター6年目になりました。イラストレーターのチノネです。
以前、「私がイラストレーターになったきっかけとなるまで」という記事を書いたのですが
独立するまでにしたことについてあまり詳しく書いてなかったので、改めてまとめてみようと思います。
まだまだ未熟ではありますが、これからイラストレーターやフリーランスのクリエイターを目指す人の参考になればうれしいです^ - ^
広告制作会社にグラフィックデザイナーとして5年間勤務していました
私はイラストレーターになりたかったのですが、
まずは社会勉強と、制作会社の現場を見てみたかったので広告制作会社に新卒で就職しました。
良かったことはデザイナーとしての経験があると、実際にどんなイラストが求められているのかが分かります。
実際に外部のイラストレーターさんとやりとりしたり、自分がデザインしている案件に自分でイラストを描くこともできました。
他にはDTPの知識もついたので、イラストのデータの扱いや、自分の名刺やポートフォリオなどプロモーションツールを作る力もつきました。
ただ一つ懸念点は、広告制作会社はとても忙しく、自分のイラストを描く時間を作るのが難しいです。
最終的に自分のやる気次第なのですが、私は会社員時代は毎日残業して、体調を崩し、
それがきっかけで会社を退職しました。
パレットクラブスクールに通って勉強しなおす
就職する前は美術の専門学校でイラストを勉強してはいたのですが、もう一度イラストを学び直したいなと思い、
会社で働きながらパレットクラブに通い始めました。
パレットクラブは、毎週様々なプロのイラストレーターやデザイナーの人が入れ替わりで講師として指導が受けられる、
実践的なイラストを学ぶ学校です。
授業は土日にあって、毎週課題が出されるので、平日仕事の後にイラストを描くのがものすごく大変でした…。
時にはイラストに厳しいご指摘ももらったり…。
それでも、現役のプロの現場の人たちの話や、同じくイラストレーターを目指す友達に出会えたので
とても良い経験になりました。
ネットや本でフリーランス関係の記事を読みあさる
どうやって営業すればいいのか、会社辞めた後の手続きは何をすればいいのか、
本当に何もわからなかったので、とにかくネットで検索したり、本で調べました。
事務手続きやらフリーランスの心構え、体験話など…。
検索すれば何でも調べられる時代なので、徹底的に調べ倒しました。
フリーランスになるにあたって、情報収集能力は超重要です。今でも常にアンテナを張っています。
そして一つ一つ知識をつけて、フリーランスになってからの営業や戦略、生活を考えていきました。
税金やお金の勉強をする
会社員だった頃はお金の話は疎くて、本当に何も知りませんでした。
フリーランスになってから自分で調べて、少しだけ世の中のお金の仕組みがわかりました…!
(本当に少しだけ、です。笑)
年金・所得税・健康保険・生命保険・事業税・源泉徴収・確定申告・・・・
特にこれらの退職してからの手続きについて調べました。
調べて理解するのは難しくてめんどくさいですが、
知らないと損することがたくさんあるので、ぜひ勉強することをお勧めします。
今でもアンテナ張って勉強し続けています。
営業の準備をする
1 . ポートフォリオを作る

まずはポートフォリオ!これがないと何も始まりません…!
私は20pのクリアファイルに1枚1枚印刷したものをファイリングしたり、ミニパンフレットを作成しています。
ファイルの場合は背表紙に名前と自分の絵柄のシールを張って本棚に入れた時に目立ちやすくし、出版社などに送付、
ミニパンフレットは持ち歩いて交流会などで出会った人に手渡ししたり、気になる会社に郵送したりしています。
中ページはなるべく自分の自信のあるイラストに厳選し、カラーだけじゃなく、モノクロや2色のものもあるといいかと思います。
タッチやイラストのジャンル、オリジナル・仕事用イラストなどにカテゴリ分けするとより見やすくなります。
お仕事経験がない場合は、雑誌のカットなど自分で想像して作ったものを載せるといいと思います。
実際にお仕事を頼んだら、どんな仕上がりになるのかをわかりやすく見せることがポイントです。
2 . 名刺を作る

名刺には、
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所(一人暮らしの女性は注意)
- 自分の作品をまとめたポートフォリオサイト
- 自分の所属団体名(あれば)
- 裏面前面に自分のイラスト
こんな内容のものを入れて作成しました。
住所に関しては、入れたほうが信用度があがるとは思いますが、
女性の一人暮らしの方などはリスクもあるので入れなくてもいいかと思います。
交流会やセミナーなどで会った人に人には住所なしのもの、実際にお仕事をする相手に渡す様に住所ありのものと、
2種類作ってもいいと思います。
ポートフォリオサイトは、ウェブサイトがない場合はSNSアカウントでもいいと思います。
私はURLの表記の他に、QRコードを入れて、携帯からすぐにアクセスできる様にしています。
QRはネットで検索すると無料で作れるサイトがあり、すぐに簡単に作成できます。
それと渡した時に一瞬で自分がどんな絵を描いているのかわかる様に象徴的なイラストを盛り込むなど、工夫して作成しています。
3 . WEBサイトを作る

今はネットでイラストレーターを探すデザイナーさんがほとんどなので、WEBサイトは必須です!!
イラストレーターやフォトショップを使ってビジュアルは作れるのですが、WEBサイトを作る知識が全くなかったので、
最初はjimdoで自力で無料サイトを作りました。
Jimdoは、WEBの知識がなくてもテンプレートから簡単に、しかも無料でWEBサイトを作ることができます。
私は最初からjimdoを利用しているのですが、独立当初は無料のプランから始めて、
実績がある程度溜まった2年目に有料のプランにアップデートしました。
今現在このサイトがそうです。
今は調べればjimdo以外にも、簡単にWEBサイトが作れるサービスがたくさんあります。
いろいろあるので試してみて、自分に合うものを選ぶのがいいと思います。
それでも難しければインスタグラムなどのSNSから始めるとか。
駆け出しはお金もないと思うので、できることからでいいと思います。とりあえず作ってみることが大事だと思います!
4.営業先を探す
直接営業するためにエクセルで営業リストを作りました。
ネットで広告制作会社やデザイン事務所を探したり、雑誌の奥津けを見て出版社やその雑誌を作成している会社を探しました。
外注募集している会社にも応募したりもしました。
コンタクトはメールや電話、ポートフォリオの送付など、思いつくことをやりました。
詳しい営業方法はこちらにて記事を寄稿させていただきましたので、興味のある方は読んでみてください!
勉強会やセミナー、交流会に参加
勉強会やセミナーも今は検索すればたくさんヒットします。
私は独立前と独立直後、フリーランスセミナーや、クリエイター系の交流会をネットで調べて参加していました。
周りにフリーランスとして活動している人がいなかったため、実際に活動している人の話を聞けるのは貴重でした。
そこでデザイナーさんとも繋がることができて、お仕事をいただいくこともありました!
イラストレーターズ通信に登録する 他のクリエイター系サイトにwebサイトを掲載する
今も会員としてお世話になっている、イラストレーターズ通信に独立後すぐに登録しました。
理由は、自分がデザイナー時代に仕イラストレーターを探す時に利用していたからです。
他にも同僚や先輩デザイナーの方も利用している人がいて、
デザイナーさんがイラストレーターさんを探すのに結構利用しているのでは、と思います。
入会するには審査があり入会金が必要なので、気軽にとはいきませんが、
入会すると自分のイラストを掲載できることの他に、会員限定の掲示板でお悩み相談ができたりなど
メリットは十分ありおすすめです!
イラストレーターズ通信の他にも、イラストレータージャパンやJILLAなど、自分のイラストを掲載できるサイトに
登録しました。
まわりの人に独立することを言いふらす!
恥ずかしくてそんなことできない!と言う方もいるかもしれませんが、これは本当に大切です…!
私は会社をやめて独立することをいろんな人に言っていたのですが、それを聞いた会社の元先輩が
仕事を振ってくれたり、別のデザイナーさんも紹介してくれました。
会社の上司や同僚も独立後にお仕事を振ってくれて、本当にありがたかったです!
会社とケンカをせずおだやかに退職する…!
私は会社を辞めることを上司に相談してから退職するのに1年ほどかかりました。
人手が足りなかったのと、私が担当している案件もあったので、すぐには辞めないでくれと言われたからです。
いろいろ悩みましたが、上司もとてもいい人で会社に迷惑をかけたくなかったし、
引き継ぎなどしっかり時間をかけ、円満に退社しました。
(ちなみに引き継ぎで1年かける代わりに、有休は全部消化しました!)
もともと会社を嫌いになって退社したわけではなかったのもありますが、
この業界は狭いので、とにかくおだやかに退職できてよかったと思っています。
おかげさまで独立後お仕事をいただくこともできました!
私がイラストレーターになるのにしたことはこんな感じです。
イラストの仕事をしつつ、今でもこの内容を更新しながらちょこちょこ続けています。
イラストレーターの私の経験談ですが、誰かのお役に立てたらうれしいです!