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私がメニエール病になった時の話

メニエール病 めまい イラストコラム

イラストレーター・デザイナーのチノネです。

私は以前会社員デザイナーだった時、過労とストレスで「メニエール病」という病気になってしまいました。

今は症状は出なくなりましたが、ちょっと疲れが溜まった時はなんとなくめまいがあったり、フラフラしたりします。

いろいろ厄介な病気ですが、この病気がきっかけで働き方を考え直し、現在の働き方にすることになりました。

病気になった当時はこの先どうなるのかとても不安で、毎日辛かったので、

今、メニエール病やそれに似た症状の方、体調不良で今のお仕事に不安がある方に、ちょっとでも参考になればと思い、

その時のことを書いてみようと思います。

メニエール病って?


メニエール病とは、内耳にリンパ液がたまって水ぶくれした状態になり、耳鳴りや難聴、めまいなどが起こる病気です。

原因は科学的によくわかってなくて、主に睡眠不足・運動不足・ストレスなどが主な要因ではと言われています。

私は片耳だけでしたが、ひどくなると両耳起こる可能性もあるみたいです。

完治するのが難しく、なんども再発しやすい厄介な病気です。

初期の段階で病院に行って治療すれば良くなる病気ですが、放っておいてしまうと治らなくなってしまう病気です。

朝起きたら突然片耳が聞こえづらくなっていた


当時の私は毎日朝から夜遅く、終電近くまで働いていました。

朝9時に会社に行って23時頃まで仕事、0時に家について寝る、の繰り返しでした。

まだデザイナーになってから2年目くらいで、覚えることがいっぱい、やることいっぱいだったのと、

長時間の労働でかなりストレスがたまっていたんだと思います。

ある日朝起きたら、左耳が様子がおかしい。なんか水が詰まった感じで聞こえづらい。

 

その日はそのまま会社に行って様子を見たのだけど一向に治らない。

こりゃおかしいと思って近所の耳鼻科に行ったところ、「メニエール病」と診断されました。

症状は?


  • 回転性のめまい

地面が突然グニャっとなるような感覚と、ぐるぐる足元が回るような回転性のめまいがありました。

寝ても立っても辛い感じです…。

私の場合はめまいになる周期があって、なんとなくめまいがそろそろ起きるなぁと事前にわかりました。

そして発作が起きると30分くらいめまいが続きました

幸いデスクワークだったので、仕事中に発作が起きた時はその間だけじっとしていればしのげたのですが、

帰宅途中など歩いている最中や、電車のホームがとても怖かったです。

下手したら線路に落ちちゃうんじゃないかという恐怖感。あと、自転車も危なかったので、乗るのをやめました。

  • 耳鳴り

私はそこまでひどくなかったと思うのですが、耳鳴りの回数が増えました。

今でも疲れると耳鳴りが多くなります。

  • 難聴

とにかく常に耳に水がずっとあるような、詰まった感じ特に低い音が聞こえなくて、音楽を聴いてもベース音が聞こえない。

私の場合は左耳が病気だったので、左からの声が聞き取りづらかったです。

症状を抑える方法


  • 内耳のリンパ液をぬく薬を飲む

私の場合は「イソバイド」を処方されました。この薬は飲み薬なのですが、人生で一番まずい薬でした。酸っぱくて苦くて甘い

これを飲んで逆に気持ち悪くなる人もいるみたいです…。この薬を朝昼晩。私は気合で飲み切りました…!ちなみに冷蔵庫で冷やすとほんのすこ〜しだけ飲みやすくなりました…。

  • よく休み、ストレスを溜めない、規則正しい生活をする

メニエール病は原因がよくわかっていない病気なので、症状を抑えることはできても、根本的な治療薬がない病気です。

働き過ぎない、ストレスを溜めない、規則正しい生活をすることが一番治る方法だと言われました。

なので、お仕事も定時で上がって、とにかくゆっくり休みました。

それと、不安になりすぎるとそれもストレスになるので、あまり先のことを深く考えすぎないようにしました。

  • 手術をする

私は飲み薬の治療だけでしたが、ひどくなると手術をして耳のリンパ液を出す手術をすることもあるみたいです。

  • 点滴を打つ

あまりにもめまいがひどい時はめまい止めの点滴を打ちます。

メニエール病になってから始めたこと


働き方 イラストコラム
  • 何が自分にとって大切なのか。働き方を考えるようになった

このままの長時間労働じゃ、体か持たない、どんな働き方が私に合っているのかを考えるきっかけになりました。

どうしたらストレスをあまり溜めずにいられるのか、自分のペースで規則正しい生活を送れるのか。

自分にとってどういう生活が一番理想なのか、徹底的に自分と向き合いました。

その結果、仕事は好きだけど自分のペースでしたい、プライベートの時間も大切にしたいと思い、

会社を辞めて独立しようと思ったきっかけになりました。

  • ランニング(運動)を始めるようになった

運動不足もメニエール病の原因にもなるみたいなので、ランニングを始めました。

当時仕事ばかりで全く運動していなかったのもあり筋肉痛で大変でしたが、

慣れると体力もつくし、気分もリフレッシュできてとてもよかったです!

今は少しサボり気味ですが、(苦笑)運動不足にならないように定期的に体を動かすようにしています。

病気になってから、良かったことというか、自分のキャパを知ることができました

私は忙しいときに、精神面は大丈夫だけど、体に症状が出るということ。

病気になったのはとても辛かったけど、自分のことを知るいいきっかけにもなりました。

とにかく早く病院に行くこと!!!!!現在の私の症状は…?


病気になった最初は症状が重くないので放っておいてしまいがちですが、早く病院に行って治療するのが症状を抑える方法です。

放っておくと耳が完全に聞こえなくなってしまいます。

私は割と初期の段階で病院に行きましたが、なかなか治らず症状を繰り返していたので、別の大学病院に行ったりもしました。

だいたい症状が良くなるまで2年ぐらいかかりました。(私の場合です。もっと長期間かかる方もいらっしゃいます)

今では、疲れると少しめまいが起きるくらいです。

また再発する可能性もあるので、普段の生活に気をつけつつも、あまり気にするのもストレスになって良くないので、

気にしすぎないで過ごしています。

 

メニエール病に限らず、他の体調不良で仕事が忙しくていけない!面倒だから行かない!っていう人もいると思いますが、

絶対に早く病院で見てもらった方がいいです!絶対後々後悔すると思うし、健康じゃなきゃ何もできません。

そして仕事が忙しいことが原因の人は、いますぐ働き方を見直すべきだと思います…! 

 

追記:その後のことも改めて書きました → メニエール病から学んだこと 自分を大切に生きること