交流会やイベントで会った方々に、よく「どうやって描いているの?」と聞かれることが多いので、書いてみようと思います。
イラストレーターさんによって描き方は様々なので、私は他の方の描き方を見るのは発見が多く、おもしろくて大好きです!
私はそんなに特別な方法を使っている方ではないと思うのですが、誰かの参考になったらうれしいです^ ^
1.いろんな資料を見ながら、構図やモチーフ、ポーズを決める

私がイラストを描くときは、最初の構成を考えるラフは手描きでコピー用紙にシャープペンシルでゴリゴリ描いています。
ラフの段階は手描きの方が、自由に手を動かすことができて良い構成を考えられる気がするので、ラフはまだ手描きです。
なかなか構成やネタが決まらない場合は、机の上が消しゴムのカスが山盛りになってストレスですが…。汗
イラストを描く工程で、この作業が一番苦しくて、一番大事!
ここをしっかりやらないで適当に書き始めてしまうと、まとまりのないイラストに仕上がってしまうことも。。。
イラストを見ている人にどうやって伝わるのか、よくよく考えて構成を練っていきます。
凝り固まってしまわないように、日々世の中のいろんなものを見たり聞いたりしながらイラストの引き出しを増やしていけるようにしています。
そして今まで集めてきたいろんな資料を見ながら構図や髪型、服装、モチーフ、背景などを決めていきます。
ちなみにデザインをするときも、手描きで最初に構図を決めてからPCでレイアウトに入ります。
イラストもデザインもこの作業はとっても大事なので、私は作業工程の中で一番時間をかけます。
2.パソコンに取り込む


ラフを描いて構成が決まったら、PCにスキャナーで取り込んで、ラフを下絵に清書していきます。
使用しているものは、下記の4つです。
- PC:i Macの21.5インチ
- ソフト:Adobe Photoshop CC(たまにIllustratorを使うことも)
- ペンタブ:wacom Intous PT (持ち運びに便利なお手軽なペンタブです)
- スキャナー:エプソン GT-S630
PCを使って描いている理由は
- 修正するのが早いところ(色変えとかワンクリックでできる)
- 後々イラストを納品するときにPCに取りこんでデータにしなくてはいけないから
- 片付けが楽チンなところ!(これはとっても重要!)
もともとパソコンが得意じゃなくて、学生時代は手描きでパステルを指に塗って着彩していましたが、
これからイラストの仕事をしていこうと考えた時に、もっと効率良く改善していこうとパソコンでの作業に切り替えました。
効率重視とはいえ、アナログのざらっとした素材感の暖かい雰囲気が好きなので、
パソコンでも手書きの暖かさを出せるように試行錯誤し、今ではアナログの表現が上手くできるようになりました。
あまりイラストレータの方で効率の話をする人が少ない気がしますが、イラストレーターも効率を考えて、
少しでも作業を早くできるように工夫することも、仕事を続けていく上で大切なんじゃないかと思っています。
アナログでもパソコンでも、自分にあった道具を研究することも大事ですね。私も日々勉強です!( ^ ^ )
3.ラインを鉛筆ツールで清書する

ラフを下絵に綺麗なラインを、フォトショップの鉛筆ツールでペンタブを使って清書していきます。
鉛筆ツールは特に特別な設定はしていませんが、筆圧で太さを変えながら描いています。線の色は大体茶色が多いですが、描くイメージによって黒にしたり、赤とかいろんな色で臨機応変に描いています。
線の太さをバランス良く綺麗に、抑揚をうまくつけられるように注意しながら描いていきます。
4.色をざっくり塗る

ラインが描けたら、ブラシツールでざっくり色を塗っていきます。ここで全体の色を決めていきます。
アナログ感を出すために、多少ラインからはみ出すようにして塗っていきます。
色は後から加工・修正しやすいように、パーツごとにそれぞれ違うレイヤーに分けています。
5.色に水彩のようなテクスチャをつける

ざっくり塗って全体の色を決めたら、アナログの温かみを出すために、ブラシツールで水彩のようなテクスチャをつけていきます。
6.全体のバランスを整えて完成!

最後に全体をひいて見て、汚れや色のバランスをチェックします。
アクセントに色のフチに「光彩内側」で水彩のにじみを出すような効果をつけたり。(たまにくどくなってしまうので、つけたりつけなかったり、バランスを見てつけています。)整えて完成です!
私はこんな感じでイラストを描いています。いろいろ本を見たり、他の方の書き方を参考にしながら、この形に落ち着きました。
手描き時代に比べるとだいぶスムーズになって、ズボラな私でも、片付けも楽になりました…!
でもまだまだ新しい表現を探しつつ、改善していきたいですね。^ ^